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米フロリダ大学の研究グループの新たな研究報告によって、がんサバイバー(経験者)は、栄養バランスに富んだ食事を取ることで死亡リスクが低下する可能性のあることが示された。
がんサバイバー(約1,200人)を対象にして、「食事の質」と『死亡リスク』との関係を調べた結果、食事の質が高い人は低い人と比較して、がんによる死亡リスクが「65%」低減することが分かったという。
同研究成果は、6月5日付けの「JNCI Cancer Spectrum」(電子版)に掲載された。
今回、同研究グループは、米国民健康栄養調査(NHANES)III(期間︰1988~1994年)の参加者(約3万4,000人)のうち、がんと診断された人(1,191人)を対象として、がんサバイバーの食事内容の聞き取りや食物摂取頻度調査票のデータを活用して、米国農務省による食生活指針をどの程度守れているか『Healthy Eating Index(健康食指数;HEI)』で評価した。
HEIでは、果物・野菜、未精製の全粒穀物、タンパク質、乳製品、飽和脂肪、コレステロール、ナトリウム(塩分)の「推奨摂取量」が明示されている。
17.2年の追跡期間中(中央値)に607人ががんで死亡したが、解析結果から、HEIスコアが高い群で低い群と比較して、全死亡リスクは「41%」、さらに、がんによる死亡リスクは「65%」低下していることが分かった。
がんの種類別にHEIスコアと死亡リスクの関連性を検討したところ、一部のがん種(皮膚がん・乳がんなど)で質の高い食事と死亡リスクの低減に強い関連もみられたという。
今回の研究結果は、がん患者の予後には、特定の栄養成分ではなく、野菜や果物、全粒粉や玄米など精製されていない全粒穀物、タンパク質、低脂肪の乳製品など、食事全体の質が影響することを示すもの。
今回の研究は、食事の質を高めると延命効果がどの程度得られるのかは明らかになっておらず、運動習慣や喫煙などの健康への影響は考慮されていない。また、食生活指針も改定前の基準が用いられている。
しかし、近年の各国の研究で集積されている「がんサバイバーには健康的な食事を推奨」というエビデンスとは概ね一致した研究成果が得られている。
がんの治療中・回復期には必要とされる栄養素が変わるケースもあるため、がんサバイバーに必要な栄養素・運動などは、医療従事者に事前に相談する必要がある。
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