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ランニングなどの運動中に音楽を聴くとパフォーマンスが向上したり、疲れを感じにくくなったりするなど、音楽が運動時のヒトに与える影響についてはこれまでの様々な研究で明らかにされている。
東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野の小川佳子助教授、上月正博教授らの研究グループでは、音楽が運動後の自律神経活動に良い効果をもたらすこと実証し、その研究成果が2月4日付けの米科学誌「PLoS ONE(プロスワン)」(電子版)に掲載されている。
自律神経は呼吸や代謝、消化、循環などの身体の活動の維持や調節のために活動している神経で、激しい活動を行うと活性化する「交感神経」と身体や心をリラックスさせる時に活性化する「副交感神経」の2つがある。
適度な運動を行うと健康の維持・増進だけでなく、生活習慣病や心疾患の予防・治療にも良い効果があるとされているが、運動を行った際の体内では交感神経活動が増加したり、副交感神経活動が低下したりする自律神経活動の変化が起こる。
しかし、それは短期的なもので運動後、一定の時間が経過すると回復する。
心疾患の患者では運動を習慣的に継続することで自律神経活動のアンバランスが改善する効果があることも分かっている。
しかし、この副交感神経活動の低下後の回復反応が遅れると、運動後の致死性の不整脈の発生や心臓突然死のリスクを高める。
そのため運動後に副交感神経活動の回復を高めることは重要な課題となっている。
音楽は自律神経活動を調整する効果があるとされており、特に気分が落ち着くような音楽は、副交感神経活動を高めることが明らかになっている。
そこで研究グループは、気分が落ち着くような音楽を聴きながら運動を行えば、運動後の副交感神経活動を高めることができるのではないかと推測した。
同研究グループによる実験では「安静セッション(何もしないで座っている状態)」、「音楽セッション(被験者自身が選んだ気分が落ち着くような音楽を聴きながら座っている状態)」、「運動セッション(ややきついと感じるくらいの自転車こぎ運動を行う状態)」、「併用セッション(音楽を聴きながら自転車こぎ運動を行う状態)」の4つのセッションを設けて、それぞれ別の日に被験者の若年健常者に15分間ずつ行ってもらい、各セッション前後の被験者の自律神経活動を測定して比較した。
その結果、「音楽セッション」ではセッション終了後の副交感神経活動が有意に増加し、「運動セッション」ではセッション終了後の副交感神経活動が有意に低下していた。
また、音楽を聴きながら運動した「併用セッション」では、セッション終了後の副交感神経活動はセッション前の値とほぼ同じになった。
今回の研究から、被験者自身が選んだ気分が落ち着くような音楽は、運動による副交感神経活動の低下を和らげることが分かった。
これは音楽と運動を併用することで心疾患リスクを下げながら安全に運動を実施できることも意味する。
また様々な疾病に対して行われている音楽療法や運動療法を単独で行うよりも、音楽と運動の併用を長期的に繰り返すことがより大きな効果を及ぼす可能性も考えられるため、新しいリハビリプログラムにつながることも期待される。
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