公開日:
最終更新日:
健康な食事では「一口で30回以上噛む」などと言われるように、食事中には『よく噛むこと(咀嚼回数の多さ)』が大事だとされる。しかし、柔らかく栄養価の高い様々な種類の加工食品などが普及したことによって、現代人の咀嚼回数は劇的に減少しているようだ。
東京医科歯科大学では6月13日、中島友紀氏(同大大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学分野教授)らと、和氣弘明氏(神戸大学医学研究科システム生理学分野教授)との共同研究によって、成長期における咀嚼刺激の低下は記憶を司る海馬の神経細胞に変化をもたらし、記憶・学習機能障害を引き起こすと発表した。
同研究成果は、国際科学誌「Journal of Dental Research」(電子版)で発表された。
世界的にも高齢化が進行している現代において、加齢に伴う咀嚼機能の低下、それに伴う脳機能の低下は一つの問題となっている。
また、成長期にこの咀嚼回数が低下してしまうと、顎の骨や噛むための筋肉 (咀嚼筋)に加えて、脳の発達にも悪影響を及ぼすとされており、さらに加齢に伴い歯を失い、咀嚼機能が低下すると認知症リスクが高まることも分かってきた。
一方で、これらの咀嚼機能と高次脳機能の関係は未解明な点が多く、成長期における記憶・学習機能などの「脳機能の障害」の予防を目的として、咀嚼機能と脳機能がどのような関係なのかのメカニズム解明は課題となっている。
今回、研究グループでは、マウスに粉末飼料を与え続けて(離乳期から成長期の間)、マウスの咀嚼刺激を低下させるモデル解析を実施した。その結果、粉末飼料を与えた続けたマウスでは、通常の固形飼料を与えたマウス(対照群)と比べ、顎顔面の骨や噛むための筋肉の成長が抑制されてり、さらに記憶・学習機能も顕著に障害されていたことが分かったという。
また、このマウスの海馬(記憶・学習を司る脳領域)を解析した結果、神経活動やシナプス形成、脳由来神経栄養因子 (BDNF)の発現が低下しており、神経細胞が減少していることも明らかになった。
これらをまとめて、同研究グループでは、成長期に咀嚼刺激が低下することで、顎骨や咀嚼筋の成長が抑制され、記憶・学習機能が障害される可能性が示唆されたとしている。
今回の研究成果から、記憶・学習機能障害や認知症の予防のためには、咀嚼機能の維持・強化が有効であることも示唆される。
今後は、ヒトを対象とした研究を含め咀嚼機能と脳機能を結びつける分子メカニズムがさらに詳細に解明されることで、記憶・学習機能障害や認知症の新たな治療法・予防法の確立にもつながることが期待されそうだ。
《2024年11月オープン・賞与4.0カ月》渡瀬駅より徒歩1・・・
合同会社みさき 重心型放課後等デイサービス つむぎ
月給 255,000円~ ・・・
群馬県館林市
重心型デイサービス/リハビリ業務/障害児・医療ケア児
《賞与4.0カ月・退職金制度完備》長岡天神駅より徒歩3分の病・・・
医療法人総心会 長岡京病院
月給 216,000円-26・・・
京都府長岡京市
リハビリ業務/病院/外来/訪問/通所/日祝休み/土曜日隔週
《賞与3.6か月分・単身寮の寮あり》さいたま市のケアミックス・・・
医療法人若葉会 さいたま記念病院
月給 208,300~277・・・
埼玉県さいたま市
病院内でのリハビリテーション業務全般
我々は「入職後の活躍」を見据えて、組織にフィットする方々をご紹介しています。
コメディカルのマッチングでは、10年以上の実績がございます。積み上げたノウハウを活かして、採用をサポートいたします。